「私が愛したようにあなた方も互いに愛し合いなさい」
このキリストの精神に基づき、心と身体をつくる。
個別の自立支援計画を基に、直接処遇の充実を図る。
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天使の園は1923年にマリアの宣教者フランシスコ修道会が事業を開始し、カトリックの精神のもと、100年の歴史を刻んでまいりました。
天使の園の基本方針である、「私が愛したようにあなた方も互いに愛し合いなさい」は、イエス・キリストが弟子たちに掟として、残した言葉と言われています。分かりやすい言葉ではありますが、とても崇高な一文でもあります。
キリスト教の宣教者が初めて日本に来た時には、いまは聖書に「愛」と書いている言葉を「ごたいせつに」と訳されていたこともあるようです。
「愛」=「大切」としたとき、「互いを大切にする」ことに必要なことは「思いやる心」だと思います。人は食物から栄養を摂れば、体は大きくなりますが、「心」は人と人の関わりから育ち豊かになり、相手のことを「思いやる心」が生まれるものだと思います。
福祉業界にも効率性が問われ、ITやロボットが参入するようになりましたが、ロボットには心がなく、「心」を育てることはできません。
天使の園では、「私が愛したようにあなた方も互いに愛し合いなさい」の基本方針のもと、子ども達の「体」と「心」が健やかに成長できるように、そして自分と人を大切にする、思いやる心を育む支援を心がけるとともに、ご家族様への支援や地域社会にも貢献していける施設を目指しています。
天使の園 施設長 畠山 祐志
児童養護施設は児童福祉法に基づいて、様々な事情により家庭で生活できない1歳から18歳までの子ども達を養育する施設です。
天使の園で生活する子どもたちは、一般の家庭と変わることなく地域の学校へ通い、地域の子どもと遊んでいます。緑に恵まれた園庭には、子どもたちの元気な声がひびきわたります。どこの家庭にもある風景が、天使の園でも日々営まれています。
子どもの年齢は高校卒業までが基本ですが、必要に応じて20歳まで入所を継続できます。就職・進学という旅立ちを支援するとともに、退所後も子どもたちに寄り添い、アフターケアに取り組んでいます。
現在、本体施設33名、地域小規模つくしの家6名で暮らしています。(2022年4月1日)
■施設長 入所中の措置児童の親権代行権を持ちます。 | 1人 |
■指導部長 | 1人 |
■児童指導員/保育士 保護者に代わり、子どもの養育の中心的役割を担います。この他に、有期契約職員(3名)、宿直専門職員(4名)がサポートしています。 | 17人 |
■家庭支援専門相談員 保護者などへの支援を通じて、親子関係の再構築を図り、子どもの家庭復帰などを支援します。 | 2人 |
■自立支援担当職員 施設から退所する際の進学・就職をサポートし、自立に向けた支援を行います。 | 1人 |
■里親支援専門相談員 里親委託の推進や地域の里親の支援を行います。 | 1人 |
■個別対応職員 虐待を受けた子どもたちに、個別に充実した支援を行います。 | 1人 |
■心理療法担当職員 虐待を受けた子どもたちなどを心理面から支援します。 | 1人 |
■栄養士 子どもたちの栄養面や食生活を支援します。 | 2人 |
■調理員 心のこもったおいしい食事を提供します。 | 4人 |
■看護師 子どもたちの健康をサポートします。 | 1人 |
■事務員 施設運営の面から、子どもたちをサポートします。 | 2人 |
■設備担当責任者 施設内の安全管理、防災への備えなど子ども・職員全体の安全を守ります。 | 1人 |
33名
本体施設
6名
地域小規模
つくしの家
地域小規模児童養護施設 つくしの家は平成29年4月に開設しました。天使の園から車で5分ほどの位置にある地域の一軒家を借用して、小学生から高校生まで6人の女の子達と生活を始めました。
“地域で暮らす”という、当たり前だけれども大切なことができる、そんな生活を目標にしています。ご近所の皆さまの温かな見守りの中、自治会の行事にも積極的に参加しています。
一軒家という環境を生かして「ただいま」と家に帰って来た時、ほっとするような家になることを目標に、職員4名で子どもたちの生活を支え、家庭的な養育を実践できるよう心がけています。